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アプリ「Food for All」や映画「WASTE!」に見る食品ロスへの試み

11/10/17 21:00 (ET)
Image: アプリ「Food for All」や映画「WASTE!」に見る食品ロスへの試み

皆さんは「食品ロス」という言葉を聞いたことがありますか?「食品ロス」とは、食べられるのに捨てられている食べ物のことです。家庭からの食品ゴミももちろんですが、レストランの店頭などで、まだ食べられそうな食べ物が捨てられているのを目にすること、よくありますよね。今回の特集では、今、大きな問題になっている「食品ロス」についてお伝えします。

現在、世界では 生産された食料の 3分の1が捨てられている一方で、8億人が飢餓に苦しんでいます。深刻な食料不足の問題があるのに、先進国などではものすごい量の食品ロスがある、なんとかならないかと誰もが思う問題です。この食料問題は、国連でも重要な議題と位置づけ、継続的に国際会議を開いて、協議を重ねています。2017年10月16日に行われた「世界食料デー」の式典には、ローマカトリック教会のフランシスコ法王も出席し「地上の実りをすべての人に行き渡らせることが不可欠です」と訴えました。

111017-1 そんな食品ロスの解決策の一つとして、2017年7月にボストンとニューヨークでスタートしたのが、スマートフォン アプリの「Food for All」です。レストランで毎日出る 残り物を減らしながら、消費者の利益につなげるという今までにない試みです。

レストランはその日余りそうな食材を使った料理をアプリに掲載します。驚きなのはその値段で、最大なんと80%引き! お客はその格安メニューの中から、気に入ったものを選択し、アプリを通して代金を支払います。あとは、指定された時間にレストランに行き、頼んだ料理を受け取るだけです。売れ残りそうな材料で作るためピックアップできるのは閉店前の時間になってしまいますが、普段オーダーする料理を格安料金で味わうことができるのが、最大の魅力です。レストランも助かり、消費者も得をする。さらに、ゴミが減れば、環境も良くなり、社会全体の好循環を作り出すことを狙ったアプリです。

111017-2 このアプリを利用しているレストランsemsom eateryのオーナー、 カリーヌ・アスアドさんにインタビューしました。「レストラン経営者として、無駄には気をつけています。自慢の食材を捨てるのはつら辛いことですから。『Food for All』にはとても満足しています。捨てるしかなかった食材をお得な値段で提供できるからです。(安いからと言って)特別なメニューではありません。量も質もすべて一緒にすることで普段と同じサービスを体験してもらうことができます」

売れ残って捨ててしまえば、誰の得にもなりませんからが、一挙両得、いや、それ以上のアイデアです。そして、レストランにとっては、別の狙いもあります。カリーヌさんはこう語ります。

「新しいお客に手頃な値段で料理を楽しんでもらい、リピーターを増やすことが私たちの狙いでもあります。そうすれば皆がWin-winですから」

こうした新しい動きに見られるようにアメリカでは少しずつ人々の意識も変わってきているようです。先月には、食品ロスの問題を訴えるドキュメンタリー映画「WASTED! -The Story of Food Waste-」が公開されました。映画の中では女性が「食べ物を捨てるとどうなるかなんて考えたことなかった」と話します。

アメリカでは 40%の食べ物が無駄になっている一方、人口およそ3億人のうち4000万人が日々の食料に困っているといわれています。無駄な食料を生産する為に、資源が無駄に使われ、環境にも人にも悪い影響を及ぼしています。映画の中で登場人物はこのように語ります。「僕ら飢餓に苦しむ人々から食べ物を奪っているのと同じです。食べ物をこんなに無駄にして、捨てている。とんでもないことだ」「さらに食べ物を作る必要はないんです。今こそ行動するべきです」

食べ物を捨てる余裕があることが、大量の食品ロスにつながっています。問題の解決には、消費者一人一人の意識を変えることが必要だと映画は訴えています。さらに、この映画の中ではこのような声も聞くことができます。

「社会の価値観が変われるかどうかだ」「食品ロスの問題は戸惑うことじゃない。気持ちいいことなんだから」「住んでいる場所やどれだけお金を持っているかは関係ない。食べ物の無駄は減らせるんです」「わくわくするよ」「これは重要なことです。私たちならできます」「正しいことをして自己満足に浸れるんだ。めったにない体験だろ」

こういった動きは、日本の「もったいない」精神にも通じますよね。今回ご紹介したスマートフォンアプリ 「Food for All」は、今はまだニューヨークとボストンでしかサービスを提供していませんが、これからアメリカの他の都市にも拡げていく計画だそうです。

FOOD for ALL
www.foodforall.com
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もこみち流 レシピ(1週間掲載)

チキンとマッシュルームのトマト煮込み

チキンとマッシュルームのトマト煮込み

材料

鶏むね肉・・・・・・・・・・1枚
オリーブオイル・・・・・・・大1
ベーコン・・・・・・・・・・80g
塩・こしょう・・・・・・・・各少々

にんにく・・・・・・・・・・1片
玉ねぎ・・・・・・・・・・・1個
ホワイトマッシュルーム・・・4個
バジル・・・・・・・・・・・適量

[A]
  レッドペッパー・・・・・少々
  粉唐辛子(粗め)・・・・少々
  シーズニング・・・・・・大1/2
  コンソメスープ・・・・・50ml
  トマト水煮缶(ダイス)・・200g
  赤ワイン・・・・・・・・・大2

タイ米ご飯・・・・・・・2人分
パルミジャーノすりおろし・・・・・・適量

作り方
    1. ベーコン、鶏むね肉は一口大に切り、オリーブオイル(大1/2)を熱したフライパンに入れて両面こんがりと焼き取り出す。
    2. (1)のフライパンに、オリーブオイル(大1/2)を足し、にんにくの薄切りを入れて香りを出し、玉ねぎのみじん切り、薄切りしたホワイトマッシュルームを入れてしんなりするまで炒める。
    3. (2)にバジルの粗みじん切りとAを加えて一煮えし、(1)を戻し、トロリとするまで弱火で煮る。
    4. タイ米ご飯を型で抜いて器に盛り、(3)を盛り付け、ごはんの上にパルミジャーノチーズのすりおろしを振り、バジルをのせて仕上げる。
POINT

●香辛料を加え ひと味違うトマト煮込みに!


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