娯楽

どこでも乗り捨て可能!“電動スクーター”シェアリング

09/14/18 21:00 (ET)
Image: どこでも乗り捨て可能!“電動スクーター”シェアリング

車や電車に代る交通手段としておなじみとなった“自転車シェアリング”。そのシェアリングに実は今、“新たなブーム”が起きています。渋滞都市のロサンゼルスで、自転車レーンを颯爽と走る乗り物。バッテリーとモーターがついた“電動スクーター”です。 今回はこの“電動スクーター”シェアリングについて特集します。

最高時速は15マイル(24km)。このスクーターはGPS付きで決められた場所ではなく、どこでも乗り捨てができます。2017年9月にバード社が始めたこのサービスは若者を中心に人気となり、わずか6カ月間で利用者は5万人以上に達しました。今は「バード」社の他に「ライム」という会社も加わりさらに利用者数を伸ばしています。

今ブームとなっているその電動シェアスクーターについて、ロサンゼルス在住の吉田沙織さんにリポートしていただきます。「ここにも、そこにもあちらにも街の至る所に電動スクーターが乗り捨てられています」

利用者に感想を聞いてみました。「とても便利だよ!」「どこでも乗れて停められるからいいね」「毎日使っています。ベニスビーチからサンタモニカまでたった8分よ」

091418-1 吉田さんのレポートは続きます。「携帯のアプリを使って簡単に乗れるということなので皆さんに使い方をご紹介します!」。ダウンロードしたアプリを開くと地図が出てどこにスクーターがあるかが分かります。また充電の量も把握できます。スクーターには常にロックがかかっていて、これを解除するためにスクーターのQRコードをスキャンします。クレジットカードの情報を登録すると、次は運転免許証の登録です。スクーターに乗るには、18歳以上でアメリカの免許を持っていなければ乗ることができません。免許証の表と裏をスキャンします。注意事項に同意したらアンロックされ、乗ることができます。右手のレバーが加速。左手のレバーがブレーキです。安全のためにヘルメットの着用をオススメします。

091418-2 早速吉田さんが乗ってみます。「すごい速いです。意外とスピードが出ます。でも気持ちいい!」
1回1ドル、1分ごとに15セント課金される仕組みです。吉田さんがスクーターから降ります。乗り終わったら、歩道の邪魔にならない場所に停めて「End Ride」を押し、スクーターの写真を撮ったら、ロックされます。初めにクレジットカードと免許証を登録すると、2回目以降はそのままQRコードをスキャンするだけで、利用できます。

ビーチで見かけたこの男性、スクーターを2台も持って何をしているんでしょうか? 質問をすると…、「僕は充電切れのスクーターを回収しているんだよ。家に持ち帰って充電してまた元に戻すのさ」と話してくれました。

充電切れのスクーターを家に持ち帰り、充電をして戻すと1台につき5ドルもらうことができるんです。この仕事をするためには、ウェブサイトやアプリから申し込みが必要です。この方は、「自分の好きな時間にできるので副業にはぴったりだよ。中には大きな車を使ってたくさん回収している人もいるよ」と教えてくれました。

新たなサイドビジネスも生み出している電動スクーター。利用者が増える一方、歩行の妨げになるような場所にスクーターを乗り捨てる利用者のマナーが問題になっています。そこでライム社は対策として、街にスタッフを派遣し、安全で正しい乗り方を利用者に伝えています。「Lime California General Manager」のトーマス・ロードさん に電話インタビューをしてみました。

「乗り方を指導するスタッフが街に出て、乗車可能エリアが分かる地図を配るなど安全に使ってもらえる情報を提供しています。このスクーターを世界に広げていきたいと思っています。渋滞で困っている地域の人たちの新たな交通手段として、このスクーターを使ってもらいたいです」

このようにどこでも乗り捨てができる電動スクーターは全米各地に広がっていて現在、サンフランシスコ、シアトル、シカゴ、ダラス、ワシントンDCなど各都市で利用することができます。吉田さんは、「ロサンゼルスのように車が主流の場所では、少し歩くのが大変だなといった距離にすごく便利だと感じました。乗り捨てができるので、観光スポットを回るのに最適です。これからは次世代の交通手段としてさらに広がっていくのではないでしょうか」と話してくれました。

スタジオの辛源は、「これまでは、乗り捨てと言っても決められた場所に返す必要がありました。でもこのスクーターは、どこでも乗り捨てることができるので、とても便利ですよね!ただ、地域によって交通ルールが違いますので、乗る際は注意して下さい」とコメントをしました。

Bird
www.bird.co

Lime
www.li.me/electric-scooter
テレビジャパンCLUBのTOPに戻る

PAGE TOP