地域情報

“近代建築の街”として知られるシカゴの魅力

12/09/16 0:00 (ET)
Image: “近代建築の街”として知られるシカゴの魅力

 今回は、「近代建築の街」として知られるシカゴの魅力をお伝えします。シカゴ在住の坂本有紀さんにとっておきのスポットを紹介してもらいました。シカゴは、歴史的価値の高い高層ビルや奇抜なデザインのビルが数多く立ち並び、近代建築の宝庫と呼ばれています。これらの多くは、19世紀後半 世界的に有名な建築家などによって建てられたものなんです。

今から約150年前、当時アメリカ史上最大の「シカゴ大火」が発生。死者300人以上、1万7500以上の建物が全焼した後、市は木造の建物を禁止、石や鉄製を推奨したことから高層ビルの建設ラッシュが始まりました。 現存する世界最古の鉄骨製高層ビル「ルッカリー・ビルディング」の内装設計は、近代建築の三大巨匠の一人、フランク・ロイド・ライト氏によるもの。自然の光が降り注ぐロビーは、近代建築の最高傑作。現在は、国の歴史建造物に指定、オフィスビルディングとして使用されています。 そんなシカゴの歴史的建造物の中でとりわけ市民に愛されているのは、1897年に建てられた「Chicago Cultural Center」。案内役の坂本さんによると、シカゴ大火の復興シンボルとして建てられたこの建物は、現在は観光案内所や劇場、結婚式も挙げられる多目的ホールとして使用されています。見どころは、2階と3階にある2つの巨大ガラスドーム。直径11.6メートルの3階のドームは、 「ティファニー」創業者の息子、ルイス・カムフォート・ティファニー氏による制作。直径12.2メートルの2階のドームは、シカゴのガラス工芸家による制作。異なるデザインのステンドグラスを鑑賞出来るのが魅力です。 この建物について人々はこう語ります。「シカゴで生まれたので、子供の頃 ティファニー製ドームをよく見に来ました。シカゴ建築を象徴する場所だと思う。」 「今でも人々を魅了し続けていて、本当にすごい。建築が好きなので、この中を見られてうれししい。」 歴史ある建築物やアートがあふれる街・シカゴの昨年の観光客は5200万人と過去最高を記録しました。今後は、海外からの観光客増を狙っているそうです。
テレビジャパンCLUBのTOPに戻る

PAGE TOP