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体験型ミュージアム・ニューヨークの「SPYSCAPE」

01/25/19 21:00 (ET)
Image: 体験型ミュージアム・ニューヨークの「SPYSCAPE」

今週の特集は、「ミュージアム」です。ミュージアムと言えば展示されたものを鑑賞する場所というイメージがありますが、最近は展示物に触れたり、実際に手に取って使ったりすることのできる体験型のものが増えてきています。そんな体験型ミュージアムの一つ「SPYSCAPE」に行ってきました!

ニューヨーク、マンハッタンに昨年オープンした「SPYSCAPE」は、スパイに関する展示と体験が両方楽しめる新しい形のミュージアムです。

皆さんはスパイと聞いたらどんなイメージを持ちますか? スパイとは、密かに敵の情報を盗んだり、工作したり、すり替えたりする諜報員のことです。情報を盗むために、監視をしたりコンピューターの情報をハッキングしたり、暗号化された書類を解読したり。時には、危険な場所に忍び込んだりするイメージもありますよね?

012519_1 このようなスパイの活動を体験できるのが「SPYSCAPE」です。最高責任者、イアン・オールダカーさんが館内を案内してくれました。

「『SPYSCAPE』は新しいタイプの近代博物館です。実在したスパイの活動がギャラリーごとに分かれていて、人を欺く方法やハッキング、暗号解読などを学び体験することで、今まで知らなかった自分自身の潜在能力を発見することができるのです」

まず案内してくれたのは、暗号解読のギャラリー。ここでは、第2次世界大戦の際に使用されたドイツの暗号機「エニグマ」が展示されています。エニグマは、キーボードでタイプした文字が自動で変換され、相手に違う文字として伝わる暗号機で、機械の仕組みが説明されています。その「暗号解読」の体験もできるんです。

イアンさんに案内されて続いて向かったのは、監視カメラの部屋。
「ここではさまざまな監視カメラについての展示と体験ができます」

監視カメラの中から敵のスパイを特定したり、不審物を探し出し、事件が起こる前に対処するのもスパイの仕事です。ここでは、ヘッドフォンに流れる司令に従って、50台の監視カメラの中からターゲットをいかに速く探し出せるかの能力が試すことができます。この様に、展示と体験がリンクしていることで、スパイの世界を身近に感じることができるさまざまな工夫が至る所に施されています。その他にも、ウソ発見器を体験するコーナーや映画などでもよく見るレーザーが飛び交う部屋の中、レーザーをよけながら1分間にどれだけのライトを消せるかを試す敏捷性試験に挑むことができます。

012519_2 最後には、イギリス情報機関の関係者によって作り出された分析機で、スパイとして適性かどうかを診断してくれます。

一見、日常生活とは無関係にみえるスパイ適性診断ですが、自分では気づかなかった能力を知る機会を与えてくれるといいます。

イアンさんは語ります。 「博物館とは展示を通して知らなかった知識を身に付けたり、知らなかった自分を発見することができます。自身について学ぶには体験することで自問し、スパイだったら何ができるかを学んで欲しいと考えました」

ミュージアムについて辛源は、「実際に体験することで、スパイの世界に興味が沸いて展示物もますます楽しめるようになりました」と感想を話しました。

実はこうしたユニークな体験型のミュージアムは全米各地にあるんです。

シカゴにある「Chicago Sports Museum」は、野球やバスケットボールなどアメリカを代表するスポーツがテーマの博物館です。モニター越しにスター選手と対戦できるアトラクションや有名スポーツ選手と自分の体格を比べることができるコーナーなど、体験しながら楽しめると人気の博物館です。

テキサス州ヒューストンにあるヘルス博物館、「The Health Museum」は巨大な体の中を、自分が探検しているかのような気分で歩き回ることができます。喫煙習慣のある肺と健康な肺がどう違うかを、触って学べる臓器模型など、体の仕組みを分かりやすく教えてくれます。

サンフランシスコにある科学館、「Exploratorium」は、いかに分かりやすく科学を体験できるかをテーマに、竜巻を間近で見たり、感覚を麻痺させるミラーを体験できたりと好奇心をかき立ててくれるミュージアムです。

そして、ロサンゼルスでは「アカデミー映画博物館(Academy Museum of Motion Pictures)」が今年オープンします。名作映画に関する数々の展示をはじめ、バーチャルリアリティーを使って映画の世界に入り込む様な体験もできる映画博物館になる予定です。さらに開館最初の企画展は、日本アニメ映画の巨匠、宮崎駿監督の作品展を開催するということもあり、期待が高まります。

体験しながら展示物への理解をより深めることができる、体験型ミュージアム。皆さんも足を運んでみてはいかがでしょうか?
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