美容/健康

心のセルフケア・マインドフルネス

11/13/20 22:00 (ET)
Image: 心のセルフケア・マインドフルネス

新型コロナウイルスの感染拡大や不安定な社会情勢の影響で、日々の生活に不安を感じたり、ストレスを抱えたりする人が増えています。そんな中、日常生活の中でもできる心のケア「マインドフルネス」が注目されています。今日はその「マインドフルネス」について特集します。

アメリカ心理学会が8月に行なった調査によると、成人の78%がパンデミックに関連した精神的ストレスを抱えているそうです。私たちは今この瞬間を生きているようでいて、実は過去の失敗や未来の不安を考えて、「心ここにあらず」の状態が多くの時間を占めています。

「マインドフルネス」とは、こうしたネガティブな精神状態から意識的に抜け出し、「心を『今』に向けた状態」にすることを指します。いわば脳と心のデトックスなんです。マインドフルネスの実践方法として、瞑想やヨガなどを通じて集中したり、今起こっていることに意識を向け、自分自身を観察する方法があります。そうすることで、思考が整理されてクリアになり、心も体もリラックスする効果があるといいます。

マインドフルネスは、日常生活に取り入れられる心のケアの一つとして、IT企業や医療現場などでも実践されています。

最近では簡単にマインドフルネスを始められるアプリが登場しています。中でもインストラクターによるガイドつきの瞑想が人気です。他にも良い睡眠を促す音楽やビデオレッスンなども受けることができ、若い世代を中心に人気を集めています。

その、今注目の「マインドフルネス」。ニューヨークで講師をしている鶴原谷圭さんにお話をうかがい、モンゴメリー花子リポーターが実際にマインドフルネスを体験してきました。

鶴原谷さんは、ブロードウェイミュージカルに出演するダンサー。2016年にマインドフルネスの講師の資格を取得。海外での仏教修行を経験し、現在、ニューヨークや日本で講師としても活動しています。鶴原谷さんは、コロナの影響でこれまで以上に、マインドフルネスが重要になっていると感じているそうです。

「みんな傷付きやすいんだと思います。その痛みを和らげるために、マインドフルネスやヨガに興味が湧くのは自然なことだと思う。不安とか、仕事がなかったりとか、こんなことは今まで起きたことがないじゃないですか。だから、自分に何が起っているのか客観視する練習をするというか。例えば静かなところで、ゆっくり座って自分の五感に何が起っているのかを簡単にチェックするだけでいいので、時間を作ってマインドフルネスを実践してもらえればなと思います」

鶴原谷さんに、やり方を聞きました。「毎日何かやっている、例えば歯を磨いている時とか、手をいっぱい洗いますよね、今。手を洗っている時に水の感覚、冷たさとか、濡れた感覚、石けんの感触、体の感覚で何が起っているのかということに、軽く意識を向けてもらったら」と教えてくれました。

実際に花子リポーターがマインドフルネスの瞑想をガイドしてもらいました。

目はつぶってもつぶらなくてもいいとのこと。そこから深呼吸して、五感で今意識がどこに行っているのかって軽くチェックする。「音かもしれないし、座っている感覚。冷たさとか」、そして考えごとも起きてもイライラせずに、ゆっくり呼吸の感覚に意識を向けるとのこと。「おなかの縮み方とか、胸が膨らんだりしていることとか感覚に意識を軽く向けるだけでいい。最後にもう一度深呼吸一回して目をゆっくり開けてください」

実際に体験した花子リポーターは、「目を閉じていましたが、また空を見ると色が鮮やかに見えます」と感想を話します。それに対して鶴原谷さんは「物事がはっきり見えるというのもマインドフルネスの一つ」と解説してくれました。

今起きていることを五感で感じ心を育んでいく「マインドフルネス」。自分の生活スタイルに合わせ短い時間でもできるので、始めてみてはいかがでしょうか。
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