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宇宙飛行士、星出彰彦さんに聞く

08/09/19 21:00 (ET)
Image: 宇宙飛行士、星出彰彦さんに聞く

今年はアポロ11号が月面着陸してから50年、今では日本の宇宙飛行士もたくさん活躍するようになりました。今日はその一人、JAXAの宇宙飛行士、星出彰彦さんにお話をうかがいました。

先日、ニューヨークにある日本クラブで、宇宙飛行士の星出彰彦さんが子供向けのトークイベントを行いました。

「打ち上げから、そうですね8分、9分ぐらいで、そこはもう宇宙なんですけど、そこから2日かけて宇宙ステーションに行きました」と星出さんは映像を見せながら、子供たちに語り掛けます。

星出さんに対して、子供ならではのユニークな質問もありました。

参加した子供からの「宇宙でお酒を飲むと酔いやすいと聞いたのですが本当ですか?」という質問に対して、星出さんは、「いい質問ですね」と言い、「気圧が違うから酔いやすいという話もありますけど、残念ながら宇宙では今、お酒が飲めないので、その実験は分かりません」と答えた。また「宇宙船でおならをしたらどうなりますか?」との質問には、「空気が循環していないと、その辺にたまっちゃって、みんな臭くなっちゃいます。そこは宇宙も変わらないかな」と丁寧に答えました。貴重なお話に子供たちは夢中で耳を傾けていました。

星出彰彦さんが、初めて宇宙飛行をしたのは2008年。日本の船内実験室「きぼう」を国際宇宙ステーションへ取り付けました。そして2012年には、長期滞在クルーのフライトエンジニアとして国際宇宙ステーションにおよそ4カ月間に渡り滞在し、さまざまな実験やミッションを行ないました。

そんな星出さんに、宇宙に興味を持つきっかけを聞いてみると、「小さい頃にニュージャージに父親の仕事の関係で住んでいまして、当時からSFの映画とかアニメとかを観ながら、そしてアメリカにいた時にケネディ宇宙センターとワシントンのスミソニアン博物館に連れて行ってもらって、宇宙に行きたいと思ったっていうのが、それが原点だと思います」と話してくれました。

少年の時に抱いた夢を見事、実現させた星出さん。彼が生まれた1969年は、宇宙開発を大きく前進させた、アポロ11号が月面着陸を果たした年でした。

「アポロ11号の月面着陸は、世界中を巻き込んだ偉業だと思いますけれど、小さ過ぎて覚えていないんですよね。ですけれどもその後で、いろいろな場面場面で、その偉業を知っていくたびに、人間ってすごいな、こういうことができるんだなって。そういうところで自分も仕事をしたいなと思ったというのはあるので、それに近いところ、国際宇宙ステーションで今仕事をさせてもらっているっていうのは、そういうことも影響しているんじゃないかなと思いますね」

人類初の月面着陸のあとにもアメリカ、ロシアをはじめ世界各国が協力し宇宙開発が進められました。そして 2011年に地上から約400キロの上空に完成したのが国際宇宙ステーション。船内では、どうような活動が行なわれているのでしょうか?

「宇宙ステーションでやっている実験というのは、地上のわれわれに役に立つような実験だったり、あるいはより遠くへ行くための実験だったりするんですけれども、例えば地上の役に立つような実験というのは、新しい薬を作る手伝いだったりとか、新しい材料を作るお手伝いだとか、あとは地球観測、そういったことを通していろんなところで役に立てているんじゃないかなという風に思っています」

星出さんは前回の宇宙滞在時に、初めて国際宇宙ステーションから小型衛星を放出するというミッションやメダカの長期飼育実験などを行いました。

また、最後に宇宙の魅力について聞きました。星出さんは、「宇宙の魅力は無限の可能性ですかね。いろんなことができる場ですし、いろんな新しい発見がある場だと思っています。われわれ、宇宙飛行士だけではなくて、いろんな人が宇宙に行くことによって、その可能性はどんどん広がっていくんじゃないかなって思っています」

来年には国際宇宙ステーションの船長として世界各国の飛行士たちを取りまとめる予定の星出さん。実はもう一つ重要な任務が待っています。2020年東京オリンピックのスペースアンバサダーに選ばれたのです。

「聖火リレーのスペースアンバサダーということで、 JAXAからは野口飛行士と私と2人就任することになりました。具体的な活動はまだこれから決まって行くと思うんですけど、宇宙からいろんなところから皆さんを応援するという、そういうメッセージを皆さんにお送りできればいいかなと思っています」

星出さんが聖火のトーチを持って宇宙遊泳をするなんていうこともあるかもしれませんね。今からとても楽しみです。

アポロ11号の月面着陸から50年を記念して現在全米のさまざまな場所で特別展が開かれています。この機会に皆さんも足を運んでみてはいかがでしょうか?

・スミソニアン国立航空宇宙博物館(ワシントンDC)
airandspace.si.edu

・ケネディ宇宙センター(フロリダ州メリット島)
www.nasa.gov/centers/kennedy/home/index.html

・ヒューストン宇宙センター(テキサス州ヒューストン)
spacecenter.org

・アメリカ自然史博物館(ニューヨーク市)
www.amnh.org

・シカゴ科学産業博物館(イリノイ州シカゴ)
www.msichicago.org

・シアトル航空博物館(ワシントン州シアトル)
www.museumofflight.org

・コロンビア・メモリアル・スペースセンター(カリフォルニア州ダウニー)
www.columbiaspacescience.org
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