アート

NYでReopen ミュージアム事情

09/14/20 11:04 (ET)
Image: NYでReopen ミュージアム事情

新型コロナウイルスの感染拡大で閉鎖を余儀なくされていた美術館や博物館。ニューヨークでは、8月末から続々と再開しています。そこで今回の特集では、再開したばかりのニューヨーク、ミュージアム事情についてお送りします。

ニューヨークを代表するミュージアムといえばメトロポリタン美術館(The Met)。先日、5カ月半ぶりに開館し、初日にはアート好きのニューヨーカーが久しぶりの美術館を楽しみました。 メトロポリタン美術館では、再開にあたり、定員の25% まで入場者数を減らし、検温の実施やマスク着用の義務化、ソーシャルディスタンシングの目印やハンドサニタイザーの設置などを行っています。この他にも閉鎖をきっかけに新たに導入したものがあります。

メトロポリタン美術館の担当者、ウィル・サリバンさんに話を聞きました。「以前から考えていた新たな技術を取り入れました。入館者数を把握するために、オンラインでの事前予約を導入しました。予約の際に事前支払いもできます。これも私たちにとっては新しい試みです。オンラインチケットのスキャンも初めてのことです。技術を使うことでスムーズに入場でき、それがコロナ対策にも役立っています」

また他の人との接触を少しでも減らすために、順路を一方通行にしたり、狭い展示場所には立ち入れないようにするなどの工夫もしています。これらの対策は、ニューヨーク市にあるミュージアム全体で考えたものだそうです。

ウィルさんは、「市内のミュージアム関係者で定期的に電話会議を行ないました。ミュージアム再開に向けたグループを作り、お互いに学びアイデアを出し合いました」と教えてくれました。

メトロポリタン美術館にとって2020年は、設立から150年という記念年にあたります。再開と同時に150周年の企画展「Making The Met」が始まりました。この展示は、美術館の150年の歴史を振り返る回顧展で、メトロポリタン美術館を設立するにあたり、初めて買い付けられた絵画や過去に展示され人気のあった作品など250点を見ることができます。紀元前6世紀の銅像からドガのバレリーナ像までメトロポリタン美術館の魅力が凝縮された展示となっています。

また、毎年恒例のファッション展示は、10月29日から時期をずらして行なわれる予定です。新たなルールのもと、150周年を祝う企画展をスタートさせたメトロポリタン美術館は見どころが満載です。



こちらはマンハッタンにあるミュージアム・オブ・イリュージョン(Museum of Illusions NYC)。近年人気を集めている体験型の博物館です。ここは、目の錯覚を利用したアートを体験することができ、面白い写真が撮れると若者を中心に人気です。例えば、人が宙に浮いているように見える写真でも、壁にかけられたベンチに手を掛けて、足を上げた状態になったところでカメラを90度かたむけて撮影したものです。

人間の思い込みや目の錯覚についてアートを通して学ぶことができる博物館で、展示の中には、触ったり、仕切られた空間に入ったりする展示もあるため、再開には、特に気をつけたといいます。

ミュージアム・オブ・イリュージョンCEOのレネ・ジョニさんに、再開にあたりどんな準備をしたのか聞きました。「エアコンに特別なフィルターを取り付けました。それに加え、除菌するUVライトも取り付けました。さらに触る必要のある展示の横には消毒液を設置しましたまた。1度に30人しか入館できないので他人との距離も保てます」。さらに、館内はスタッフがこまめに掃除をしていて、安心して観賞することができます。

レネさんは、「外で起こっていることを忘れてアートを楽しんでほしいです。そのためにも感染対策に取り組み安全な環境を作っています」と話してくれました。

これらのミュージアム以外にもニューヨークでは美術館や博物館が順次、再開しています。ニューヨーク近代美術館(The Museum of Modern Art)は、8月27日から再開をはじめました。アメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)は、9月9日からオープンしています。グッゲンハイム美術館(The Guggenheim Museum)は、10月3日より再開する予定です。また、来場できない人のために多くの美術館や博物館がバーチャルツアーを実施しています。芸術の秋、皆さんも美術鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか?

ミュージアムを訪れる際は、感染対策により営業日時が変わっていたり、予約が必要だったりするので、事前にウェブサイトをチェックしてみてください。
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