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CES 世界最大のテクノロジー見本市が開催 ニューノーマルの生活に役立つ様々な新製品が発表されました!そのユニークな商品を紹介

01/29/21 21:36 (ET)

今日の特集は世界最大のテクノロジー見本市「CES」 です。今年はニューノーマルの生活に役立つ、さまざまな新製品が発表されました。その中から日本のスタートアップ企業54社からなる「J-Startup」を取り上げ、そのユニークな製品を紹介します。

CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)は、毎年1月にラスベガスで開催される世界最大のテクノロジー見本市です。今年は新型コロナの影響で、初めてウェブサイト上で開かれました。

さまざまな最新技術や新製品が発表されるこのイベント。今年は特にパンデミックを機に生まれた、新たなニーズに対応する「デジタルヘルスケア」の製品が存在感を放っていました。

スマホアプリと連動して自分で健康チェックや管理ができるものや、衛生的な環境を保つため除菌や空気清浄をするもの。よく触る部分は非接触タイプに変わりました。在宅時間が増え、ネット環境が重要になってきた今、ストレスなくオンライン作業ができるデバイスなど、バラエティー豊かな新製品が数多く登場しました。

今回、日本からは日本のイノベーションを世界にPRするため54のスタートアップ企業を集めた「J-Startup」が出展しました。

JETRO(日本貿易振興機構)スタートアップ支援課課長の島田英樹さんに話を聞きました。

「オールジャパンで世界の方々に日本のスタートアップをアピールしていくような、そういった場への出展、企業さんを集めての参加を主なプログラムとしてやっています。この54社の中で、コロナの影響は相当あったと考えていまして、非接触型や遠隔での医療、ロボットなどに関連するスタートアップ企業の技術やプロダクトが非常に注目を浴びたなと思っています」

コロナの影響で注目されるようになった製品は、オンライン授業に役立つ、USBをつなげるだけで手書きができるデバイス「Gridwork」。

水道がないところでも手洗いができるスタンド「WOSH(ウォッシュ)」。このスタンドは手洗いをしている間にスマートフォンのUV除菌もできます。

医療現場などでの立ち仕事をサポートする、アシストスーツ「アルケリス」。長時間の立ち作業による身体への負担を大幅に軽減します。

また、人との接触が減り、孤独感を感じる人が多い中、デザイン性に優れた、クッション型セラピーロボット、「Qoobo」、AI搭載の「MOFLIN」などの癒やし系ロボットが人気を集めています。

JETROスタートアップ支援課の瀧幸乃さんは、「やはりロボットというと、海外でいうと人の仕事を代理でやったりですとか、何か役に立つロボットというのが一般的かと思うんですけど、日本の場合はもうちょっと人の心に寄り添うような、本当に動物のようなフワフワした素材で作ったセラピー型のロボットが多く、かわいらしいロボットに先端のAI技術が搭載されていて、触れ合うことで反応が変わったりですとか、デザインですとか、人に愛されるようなプロダクト開発をしているという点で日本のコミュニケーションロボットというのは、非常に海外からも注目を浴びていると感じています」と話してくれました。

そして今回、優れた製品に贈られる「CESイノベーションアワード」を受賞したのが、赤ちゃんの寝かし付けを助けるベッドサイドランプ「あいねんね(ainenne)」です。

この製品は、人が朝日を浴びることによって体内時計がリセットされることをヒントに開発されました。太陽の光に似せて作ったLEDによる目覚まし、起床時間の推奨、赤ちゃんが眠くなる音といわれるホワイトノイズなど、睡眠のリズム形成をサポートする機能が付いています。

そして「赤ちゃんの泣き声解析機能」も搭載しており、泣いている時にボタンを押すだけで泣き声を解析できるようになっています。

開発者で株式会社ファーストアセント代表取締役の服部伴之さんは、自身の育児体験から、ベビーテックの開発を思い立ったといいます。

「インターネットに載っている子育ての情報が何が正しいのか分からなかった、というのが一番最初にありました。それを何とかしたいと思って自分で起業してサービス作りをしたというのが根本にあります。『あいねんね』で寝かし付けをサポートして、赤ちゃんの泣き声を解析して、泣いている時の無力感というか、そういったものをなるべく自分で理解して、お父さん、お母さんたちも睡眠が取りやすくなるのかなと思いまして、そういったことを実現する機能を盛り込んでいます」

服部さんは、AIなどのテクノロジーを生活に役立ててもらう上で、利用者に心に留めておいてほしいことがあるといいます。

「提供している情報を、どう使うのかというのが重要で、単純になになにという結果が出たから、こういう風にオペレーションをすればいいんだって考え方よりも、そういった結果が分かったから子供とこういうコミュニケーションを取るといいんだよねっていう風にとっていただけるようになればいいかなと。テクノロジーは人間のコミュニケーションを補完するものだ、そういうようなことを思っています」

コロナの影響でこれまで以上にテクノロジーが私たちの暮らしに身近なものとなりました。健康管理やコミュニケーションなどに上手く活用しながら、コロナ禍でも便利な生活を送りたいですね。

「あいねんね」の発売は3月にまず日本を予定しているそうです。子育ての助けになってくれそうですよね。
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