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本格的な料理を家庭で簡単に! 人気の「ミールキット」とは?

03/03/17 21:00 (ET)
Image: 本格的な料理を家庭で簡単に! 人気の「ミールキット」とは?

 ニューヨークでは、家で料理をしない人が多いと言われますが、最近は少し様子が違うようです。ここ数年、レストランで食べられるような本格的な料理を家庭で作る人が増え続けているとか。その理由は、今話題の料理を作るための食材セット 「ミールキット」を使うから。今回は、そんな「ミールキット」について特集します。

ブルックリン在住のアーティスト、レイチェル・クレミダさんは、週に一度、近所のワインショップで食材セット 「ミールキット」を受け取ります。

6食分で50ドル前後のキットの中に入っているのは、新鮮な野菜や魚など。アメリカでは珍しいシイタケやランプという野山に自生しているネギ、ファロと呼ばれる小麦の仲間なども入ってます。これらの材料を使ったレシピが入っているので、初めてのメニューでも安心して作れる仕組みです。この日のメインディッシュはタラのバター炒め。これまで家でほとんど料理をしなかったレイチェルさん。このキットを使い始めた1年で食生活が大きく変わりました。「このサービスがなければ毎日同じものばかり食べていたわ。私みたいに料理が下手でも家でおいしい料理が食べられるの」と大満足。

そこで、ブルックリンにある ミールキット販売会社を訪ねました。ニューヨークでミールキットが流行り始めたのは約4年前。オーナーのマイケル・ロビノフさんはその波に乗り2年前に起業。料理が苦手な人にも魅力を感じてもらえるようオーガニック野菜や、食卓の話題になるようなユニークな食材を提供しています。良心的なメーカーの安心できる地元の食材を提供していることもアピール。メニューのバラエティを広げるため食材の新規開拓も欠かしません。マイケルさんはこの日、小さな高級手づくりチーズの会社を訪れました。チーズ会社側も、「高級な食材はなかなか消費者の手に届きません。食材キットに入れてもらえればとてもいい宣伝になります」と協力に乗り気です。

レイチェルさんに話を戻すと、料理にかかった時間は約40分。最後にファロを炊き上げ、炒めたケールとランプ、シイタケを加えて出来上がり。今日のディナーはルームメイトと一緒です。この1年でレイチェルさんは食事が以前よりも楽しくなり、食卓での会話も増えたとのこと。ルームメイトが「バターの焦がし方もレシピ通りなの?」と聞くと、レイチェルさんは「もちろん全てレシピ通り! 自分の感覚は信用できないもの」と冗談まじりに答え、会話も弾みます。

最後にレイチェルさんは、「昔は決まり切った食材ばかり使っていて、つまらなかったけど、このキットを利用するようになって私の料理の腕も上がったし、食生活がとても豊かになったわ」と答えてくれました。

現在、ミールキット会社は全米で150社以上、その市場規模は15億ドルとも言われ、今後さらに成長が予想されます。最大手の「Blue Apron」はインターネットでのオーダーが1食当たり10ドル前後から。メニューは一週間ごとに変わり、料理に必要な食材とレシピが送られてきます。食材や調味料は使いきりの分量だけ入っていて、レシピにどおりに作れば誰でも簡単に本格的な料理が作れるんです。会社によっては、オーガニックの食材やビーガン(=完全菜食主義)メニュー、そして、有名シェフが監修したメニューを選べるところもあります。また、食物アレルギーのある人には、自分の体質に合わせてオーダーできるサービスも魅力的です。

本日のMC合田沙おりも、ミールキットを使って「ファロとりんごのサーモングリル」という料理に挑戦しました。使ってみた感想は、「レシピが写真付きでわかりやすく、調味料も必要な分量だけ小分けにしてあって、とても簡単に作ることができました。メニューの中には日本人の口に合わないものもあるかもしれませんが、新しい料理にチャレンジできることは、魅力の一つですね。」

Blue Apron www.blueapron.com

CHEF’D www.chefd.com

Hello FRESH www.hellofresh.com

FARM to PEOPLE www.farmtopeople.com
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