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ボランティアが支えるシアトル 宝塚歌劇団OG公演「ワールドオブドリームス」

12/08/17 21:00 (ET)
Image: ボランティアが支えるシアトル  宝塚歌劇団OG公演「ワールドオブドリームス」

  宝塚歌劇団は、兵庫県宝塚市に本拠地を置き、女性だけが演じるユニークなスタイルで100年以上に渡って高い人気を維持してきました。その宝塚のOGによるショーがシアトルで行われました。この公演、実は、ボランティアの女性たちが自ら企画し実現にこぎつけました。公演までの道のりと華やかなステージの様子をお伝えします。

120817-1 2017年12月3日、シアトルのCornish Playhouseで宝塚歌劇団OG公演「World of Dreams(ワールド・オブ・ドリームス)」が上演されました。

 この公演を企画したのは、フラワー咲子さん。フラワーさんは宝塚市で生まれ、子供の頃から宝塚に親しんでいました。15年前にアメリカに移り住み、子供の頃に観ていた宝塚の公演をシアトルで実演したいと思うようになりました。

 「アメリカに来てから宝塚みたいなのはないし、本当に世界に一つだけですよね。(宝塚は)海外でも人気があると聞いたので、なんとかこのシアトルでも(公演を)できないかなと」とフラワーさんは語ります。

 チケットの手配から小道具の準備まで、フラワーさんを中心に友人の藤松美恵子さん、難波信恵さん、リーマン明子さんたちがボランティアでこの舞台を支えました。

 藤松美恵子さんは小道具の羽を見せながら、「これ、全部作ったんです。この羽、最初から。とにかく持ってくる荷物がすごいんで…。いろんな小道具まで持って来られないということで、こちらで準備しました」。

 公演を宣伝するポスターやチラシなどの制作はもちろん、OGの皆さんが着る舞台衣装も、仲間たちが手作りで用意しました。

 宝塚OGの皆さんが公演を前に訪れたのは、地元のアート大学。4人から宝塚について説明を受けた俳優志望の学生たちはそのユニークな劇団に強い興味を示しました。アート学生の一人は、「(100年以上続いているなんて)驚き! 彼女たちの努力が女性をどう飛躍させていったのかを知ったわ」と語りました。

 公演当日、会場となったCornish Playhouseにはフラワーさんたちの予想を大きく超える400人以上の観客が集まりました。

 宝塚おなじみの25曲が華やかなパフォーマンスと共に披露されました。

 観客に感想を聞くと「女性なのに男女に見えてくるというのがすごいなと思いましたね」「素晴らしかった。DVDでしか見たことがなくて生で見られて嬉しかった」「シアトルで宝塚のショーを見られて幸せ」と話してくれました。

120817-2 ボランティアに支えられた手作りの公演は、OGの4人にも深い感動をもたらしました。彼らも「(アメリカにも)宝塚をすごく好きで愛してくださっている方たちいるということを知りました」「ここまで至るまですごく大変だったと思うんですけども、本当に見えないところでそうやって。羽をつくってくれて。ベルサイユのバラのコスチューム、アンドレとオスカル。素晴らしかったです」「これだけたくさんして下さってうれしかったです」「また来たいです」とそれぞれ感想を語ってくれました。

 公演終了後、フラワーさんは、「宝塚を連れてきたいなっていうのは前から思っていて、達成感ですけどこれで終わりたくないっていう気もするし。もっともっとアメリカも広いのでいろんな方に宝塚歌劇を知っていただけるといいですね」と話してくれました。

 テレビジャパンでは、元旦に現役の宝塚月組公演「NOBUNAGA」と「Forever LOVE」を放送します。華やかな舞台をぜひご覧ください。
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