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テレビジャパンCLUB総集編(1)

03/15/19 21:00 (ET)
Image: テレビジャパンCLUB総集編(1)

今週と来週の特集はテレビジャパンCLUBの総集編です! 今年度放送した特集の中から、最も反響の大きかったテーマを集め、2週続けてお届けします。

031519_1 今回は、エンターテインメントの世界で活躍された、こちらの方々をダイジェストでお伝えします。

昨年10月、さだまさしさんのコンサートが、レドンドビーチ・パフォーミング・アーツ・センターで行なわれ、会場には 地元や他の州からも多くの人々が集まりました。さださんは、レコーディングなどで何度も訪れたことのある、このロサンゼルスには特別な思いがあるそうです。

さださんは、「生まれた初めてアメリカに来たのもロサンゼルスだったんです。40年前ですから。40年前のロサンゼルスってね、すごく好きだったな。なんか西部の田舎街って感じでね」と言います。

さらに「実は運転免許所もロサンゼルスで取ったんですよ。だから、こんなに渋滞する街になるなとは想像もしなかったし。それが大都会になっていくのは奇妙な思いで見ていますよ。リトル東京なんか、一頃は本当に見る影もないほど落ち込んだ時期があったけど、今年来てみたらかなり元気が出てるんで、うれしいなと思ったり。そんなロサンゼルスですから、40年の間、こう見てきたから、海外で懐かしいというと、ここになっちゃうのかな」と語ってくれました。

続いては、昨年7月 ニューヨークで上演された「Ninagawa・マクベス」の舞台です。「Ninagawaマクベス」は、シェイクスピアの「マクベス」を、せりふと人物設定はそのままに、舞台演出家の故・蜷川幸雄さんが、大胆に日本の安土桃山時代に移し替えて描いた舞台です。主役のマクベスを演じた市村正親さんにお話をうかがいました。市村さんはアメリカでの公演は初めてだそうです。

「『Ninagawaマクベス』でニューヨーク公演ができたってことは、僕の人生の中ではやっぱり大変幸せな部分がありますね。本当は、蜷川さんと一緒に世界ツアーしたかったんだけど。蜷川さんが亡くなってからこうやってニューヨークで公演出来るってことは 天国で蜷川さんが全部采配してるのかなっていう気がして蜷川さんが長年培ってきた功績かなと思っています」

野心家の妻、マクベス夫人は、田中裕子さんが演じました。「マクベス」はシェイクスピア四大悲劇の一つ。武将マクベスが夫婦で国王を暗殺し、王位を奪いますが、不安に苛まれて転落の一途をたどるというストーリーです。舞台を覆う仏壇のセット、桜吹雪が舞う演出など蜷川さんの美意識が隅々まで貫かれた名作です。

031519_2 最後は 昨年9月に亡くなられた女優、樹木希林さんです。樹木さんは ニューヨークで行なわれた日本映画祭「JAPAN CUTS」に出席しました。テレビジャパンのインタビューでは、樹木さんならではの女優論を語ってくれました。

「女優なんてやろうという人は、意地が悪くなくちゃできないんです。人を見る時にすっと見て、『あー、素敵ですね〜』って言える人がなかなか女優としては花開かない。やっぱり、見て素敵だと思ったけど、『でも ちょっと…』って、こういうものが心にないと、物づくりはできないから。だから、女優さんとは結婚しない方が良いですよ。うちの夫がそう言っていました」

樹木さんは、去年のカンヌ国際映画祭で最高賞を受賞した映画「万引き家族」にも出演しています。東京の片隅で万引きをして暮らす家族を描いたこの作品は、日本の知られたくない社会の現状を世界にまざまざと見せつけています。樹木さんは、家族を年金で支える祖母役を演じ、そのリアル感あふれる演技は、世界でも高く評価されています。

「日本人の持っている ”思想” みたいなものは、わりかしないんですよね、ハリウッドの映画とかには。日本人の持っている独特のいいものも、美しいものも、つたないものも含めて、じょうずに表現したら 世界に出ていくものがあるなって思っているんです」

日本を代表する歌手や俳優の方々が世界で活躍されている姿を見て、元気付けられる方も多いのではないでしょうか。
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