夏が近づき「外でBBQでも!」と思う季節になってきましたね。そこで今回は、一味違うディープな、アメリカ南部テネシー風のBBQスタイルをご紹介します。アメリカで100年以上にわたり食べ続けられているBBQ。地域によって食べる肉の種類や調理法、ソースなどに特徴があり、各家庭でも食べ方が異なるという奥の深い料理なんです。
アメリカの代表的なBBQのスタイルは大きく四つに分けることができます。テキサス・スタイルは、牛肉をメーンで使い、甘いトマトベースのソースをつけて食べるのが特徴です。カンザスシティースタイルは、牛・豚・鶏などさまざまな肉を使い、甘辛いトマトベースのソースをつけて食べます。カロライナスタイルは、ほぐした豚の肩肉をメーンで使い、ビネガーソースでさっぱりと食べるのが特徴です。テネシー(メンフィス)スタイルは、豚のリブや肩肉をメーンで使い、甘いトマトベースのソースをつける「ウェット」とスパイスのみの「ドライ」という2種類の食べ方があります。<材料 4〜8人分>
ポークスペアリブ・・・・・・・2枚(約1kg)
シーズニング用スパイス
グラニュー糖・・・・・・・大さじ4
パプリカパウダー(あればスモーク)・・・・・・・大さじ2
黒こしょう・・・・・・・小さじ1
マスタードパウダー・・・・・・小さじ1
オニオンパウダー・・・・・・・小さじ1
ガーリックパウダー・・・・・・・小さじ1
ジンジャーパウダー・・・・・・・小さじ1
シナモンパウダー・・・・・・・小さじ1
カイエンペッパー・・・・・・・小さじ1
クミンパウダー・・・・・・・・小さじ1/2
ヒッコリーリキッド・・・・・・・適量
<作り方>
(1) シーズニング用のスパイスを全て瓶の中に入れてシェイクする。
(2) ポークスペアリブの下準備
骨の部分についている薄皮を包丁で切り込みを入れながら剥がし、脂身も取り除く。ペーパータオル等で肉の両面の水分を取り除き、ドライにしておく。
(3) ポークスペアリブを大きめのビニール袋に入れて、シーズニングを半分入れる。シーズニングが足りないようであれば足す。
(4) ビニール袋を閉めてシェイクし、シーズニングを肉に染み込ませる。そのまま一昼夜もしくは4〜5時間マリネする。
(5) 肉をビニール袋から取り出し、両面にヒッコリーソースを数滴振りかけ、ハケで満遍なく伸ばす。
(6) グリルに肉をのせて、骨の方から焼いていく。骨の方に色がついたら裏返す。
(7) 両面に色がついたら、アルミホイルで包み約20〜30分間蒸し焼きにする。蒸し焼きしている間も2〜3回ひっくり返しながら焼き上げていく。
(8) 焼きあがったら、骨に沿って切って出来上がり。
<ポイント>
● 肉の薄皮を剥ぐ時は、骨の部分に包丁を入れて薄皮を引っ張ると綺麗に薄皮が剥がれる。
● 肉の薄皮と脂身を取り除くことで焦げにくくなる。
● シーズニングを加える前に、ペーパータオル等で肉の表面の水分をしっかりと取り除くこで、スパイスと肉がよく絡まり合う。
● 焼く直前にヒッコリーリキッドを塗ることで、スモークの香りがついてより美味しくなる。
● シーズニングが余った場合は、2〜3ヶ月保存可能。
● アルミホイルで包んで蒸し焼きにし、ゆっくりと焼き上げることでジューシーに仕上がる。