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日本の心を歌う さだまさしコンサートin LA &インタビュー

11/03/18 21:00 (ET)
Image: 日本の心を歌う さだまさしコンサートin LA &インタビュー

日本を代表するシンガーソングライター・さだまさしさん。ロサンゼルスで行われたコンサートの模様をお伝えします。テレビジャパンの単独インタビューにも応じて頂きました。10月28日、さだまさしさんのコンサートがレドンドビーチ・パフォーミングアーツセンターで行われ、会場には地元や他州から多くの人が集まりました。

 このコンサートは、オーロラ日本語奨学金基金が主催したもので、今年が20周年目の節目となるコンサートでした。さださんは、レコーディングなどで何度も訪れたことがあるこのロサンゼルスに特別な思いがあるそうです。さださんが思い出を語ってくださいました。

 「生まれた初めてアメリカに来たのもロサンゼルスだったんです。40年前ですから。40年前のロサンゼルスってね、すごく好きだったな〜。なんか西部の田舎街って感じでね。実は運転免許所もロサンゼルスで取ったんですよ。だから、こんなに渋滞する街になるとは想像もしなかったし。それが大都会になっていくのは奇妙な思いで見ていますよ。リトル東京なんか、ひところは本当に見る影もないほど落ち込んだ時期があったけど、今年来てみたらかなり元気が出てるんでうれしいなと思ったり。そんなロサンゼルスですから、40年の間、こう見てきたから、なんか海外で懐かしいというと、ここになっちゃうのかなー」

110318-1  さださんは、コンサートだけではなく 被災地支援でも日本全国を駆け回っています。今回のコンサート会場でも、2018年9月に起きた北海道地震の被災者を支援するための 募金活動が行われていました。

 「今回の北海道の大地震の6日後に、ライブで札幌に行ったんですね。で、やるかやらないか直前まで悩んだんですが…。札幌の清田区は、本当に液状化現象で家がもう…。家が無事でも、もうそこでは生活できない状況になってしまっているんですよ。ですから迷ったんですけど、それに節電を呼び掛けていましたので。でも結局、札幌の人たちは『いや、こういう時だからやってよ』と言う声が強かったので、電源車を一台用意して、それでコンサートの電力をまなかうようなふうにすれば、迷惑はかけないのかなと。誰かの元気につながっていると思うと『がんばって歌いにいかなきゃ』と思いますね」

 さださん、自身の歌についてこう語ります。

 僕は日本を歌いたいと思っているので。日本の心を歌おうと思っているし、日本の風景を歌おうと思っているし、ある意味での日本人独特のホスピタリティーがあるので、これを僕は歌にしたいと思っているんですよ。だから僕の歌が届けば、海外で暮らす人たちも日本をちょっと身近に感じてくれるのかな。ことに『風に立つライオン』という歌は、海外で暮らす外交官、商社マン、海外で暮らす日本人、医療関係者、青年海外協力隊員が、『これは僕らのテーマソングだ』って言ってくれるように、育ててもらったような曲であると、『ああ、こういう歌をもっと書かなきゃダメだな』とか、『元気が出る歌を歌って行かなきゃダメだな』と思いますね」

 最後にさださんからのメッセージです。

 「実は『今夜も生でさだまさし』というのは、こちらは朝早く、あるいはお昼くらいに見ていただくような感じになっているんですけど、あれは、日本中からくるハガキ、あるいは世界中から来るハガキを紹介しながら『頑張ろうね!』っていう番組をやってますんでね。どうか日本とのパイプになれるように頑張っていきますので、これからも応援して下さい。がんばります! ありがとうございます!」  観客に感想をうかがいました。

 日本人のお客さんからは、「やはりわれわれ日本人として、(さださんの歌は)心のアイデンティティーを日本から持ってきて頂いているようで、また明日からの活力が生まれてくるんじゃないですか」との声が聞けました。

110318-2  アメリカ人のお客さんからは、「私は年に数回日本に行くのですが、彼を日本のテレビで見てぜひこのコンサートに行きたいと思っていました。とてもすばらしいショーでした!」と話してくれました。  オーロラ日本語奨学金基金代表・阿岸明子さんにもインタビューを行いました。

 「小さい種をまいたことから始まったのがこうやって(オーロラコンサートが)20年も続くって奇跡的ですよね。やっぱりこれはLAの皆さんの善意と、地域の応援と、さださんの力と、スポンサーもそうですけど。本当に私は感謝しております」
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