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トリビュートバンド“Almost Queen”が人気

10/04/19 21:00 (ET)
Image: トリビュートバンド“Almost Queen”が人気

トリビュートバンドという言葉をご存知でしょうか? 有名な音楽バンドになりきって、本物そっくりの演奏をするグループのことです。伝説のあのバンドに“Almost”、かなり近いトリビュートバンドを取材しました。

伝説のロックバンド、"Queen"のトリビュートバンド、「Almost Queen(オールモスト・クイーン)」。グループ名は「ほとんどクイーン」という意味です。

今、彼らの人気が高まっているのには、映画「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒットの影響があります。リードボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いたこの映画で、クイーンの音楽に再び注目が集まりました。

本物そっくりの歌声で会場を盛り上げているのは、ジョセフ・ルッソさん、53歳です。「1カ月に10件だった演奏の依頼が、1日で10件も入るようになった。クイーンのファンが増え、ライブを聴きたがっている。家族3世代で楽しめるステージなんだよ」

ルッソさんがトリビュートバンドを結成したのは15年前。仕事をしながら活動を続けてきました。子供の頃からの夢はロックスター。しかし音楽ではなかなか芽が出ませんでした。夢を諦め、舞台俳優に挑戦。これで身を立てようと思っていた矢先に転機が訪れました。大好きなフレディ・マーキュリーに声が似ていると言われ、トリビュートバンドを結成しようと思い立ったのです。以来、ライブハウスやレストランを地道に回り続けてきました。

「トリビュートバンドは、演奏が一番重要なんだ。楽器もコーラスも本物に負けない演奏を目指している」

この日の会場は、ニュージャージー州。来場したお客さんの声を聞きました。「映画を見て、彼らのステージを、また見たくなったの」「私にとっては彼らが“本物”なの。80年代に生まれていなかったから」

本番前、一人でメーキャップをしながら、ルッソさんは本物のフレディ・マーキュリーになりきります。「目頭を白く塗るんだ。ステージライトが当たると、目が大きく光って見えるんだ」とメークにも工夫を施しています。

600人収容の、この日の会場は満員。チケットは1枚40ドルから50ドルです。 ルッソさんが、演奏前にバンドメンバーに、「落ち着いていこう! テンポが遅くならないように」と語り掛けます。次々にヒット曲を繰り出すステージに、会場は一気に盛り上がります。最後の曲は「We are the Champions(伝説のチャンピオン)」! ルッソさんたちの人気はまだまだ続きそうです。

この「Almost Queen」は演奏会場で彼らのバンドTシャツを売っているのですが、その売り上げを本物のクイーンのメンバーが運営する、エイズ撲滅を訴える団体に寄付をしているんだそうです。

そんな彼らは現在ツアー中。ニューヨーク近郊のみならず、東部の各州や中西部でもライブを行なっています。気になった方はぜひチェックして見てください。

Almost Queen
www.almostqueen.com
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