最新ニュース・食・グルメ

ニューヨーク市レストラン最新事情

07/10/20 21:00 (ET)
Image: ニューヨーク市レストラン最新事情

ニューヨーク市では閉鎖からおよそ3カ月が経ち、屋外での飲食が可能になりました。そこで今回は、営業を再開したレストランを取材をしました。また新型ウイルスの感染が拡大する中、問題になっているDV(家庭内暴力)について、さらにホットラインについても話を聞きました。

新型ウイルスの感染が拡大する中、健康被害にとどまらず、大きな問題となっているのがDV(家庭内暴力)などが増えていること。まずはこうしたDVや性的暴力の被害者を救済する日本語ホットラインについてお伝えします。

お話をうかがったのは、アジア系移民などのDV被害者救済ホットラインCPAF(Center for the Pacific Asian Family)で広報を担当している中村ミコさんです。

中村さんは、「この長期にわたるコロナの流行で問題になっていることはたくさんあると思います。そのために家庭で起こっている影響は本当に深刻です」と話します。「まず、外出ができないこと。仕事がないので収入がない。そのためにお酒の量が増えてしまう。子供は学校に行かないので その世話に追われる、などです。そうした行き場のないイライラが、DVに拍車を掛けていると思われます」

実際に寄せられる相談とは、どういったものなのか、という質問に対して、「日本人もそうなんですけど、API(アジア環太平洋地域人々)からよく受ける相談としては、『加害者からは暴力は受けていない、だけど他のことで自分がDVの被害者なのかを知りたい』ということですね」と話してくれました。

例として、「お前はステイタスがないから移民局に報告する」という脅しや、パスポートを隠して自由を奪う。友人や知人から孤立させる。携帯を隠すなど。「それが全てDVだと説明します」と中村さん。

CPAFでは、24時間のホットラインで対応しています。英語を話さない人でも日本語の電話通訳が使えるので、細かいことも相談が可能ということです。

「ただ誰かと本当に話したい、心の内を話したいというだけで気が楽になるというだけでも全く構いませんのでお電話ください」と話してくれました。

続いては、特集です。ニューヨーク市では新型コロナウイルス感染拡大の影響で、レストランの営業はこれまでデリバリーやテイクアウトのみに制限されていました。閉鎖からおよそ3カ月が経ち、建物の中は依然禁止されていますが、今は「屋外での飲食」が可能になりました。そこで今回は、屋外でのサービスという形で営業を再開したレストランがどのような対策を行なっているのか取材しました。

屋外での飲食が可能になったとはいえ、ニューヨーク市内のレストランは店舗も小さく、テラス席のない店も数多くあります。市は、そんなレストランの営業再開を助けるため、一定の対策を講じた場合、歩道や道路に屋外席を特別に設けることを許可しました。市のサイトでは、このような「屋外の席で飲食ができるレストラン」をマップで紹介しています。

日系のレストランが集まるマンハッタンのイーストビレッジを訪れました。ラーメン店「TabeTomo」は屋外に五つののテーブル席があり、そのうち三つは車道に設置されています。

オーナーの久保智嗣さんは、店の対策について、「グローブの着用とマスクの着用を義務付けました。それから、やっと最近になってハンドサニタイザー、消毒液が購入できるようになったので、小さいのを(サーバーに)持たせて、なるべくお客さまに使って頂いています。あとマスクをつけていないお客さまにマスクを無料で差し上げたり。そういった対応を心掛けています」と話してくれました。

また屋外席の設置に当たっては「一番気をつけなければいけないのはセッティングの仕方です。ストリートの方はそこまで危なくないんですけど、ロードは外に出ると車が通っているので、それが危ないので、なるべく見える、目立つようなバリケードを作りました。またテーブルが斜めになったりするので、そういったケアも必要なのかと思っています」といいます。

屋外席を再開するまでの様子はどうだったのかという問い掛けに久保さんは、「こういったことに急になったので、売上げも、会社もそうですけど。従業員にもお給料を払えるかどうかというのも、会社の方でなかったりしたんで、そういったところは、大打撃は正直受けています」

売上げが3分の1に減り、経営に苦しみながらも、久保さんは地元で医療活動に従事している人々に対してお弁当の配達ボランティアを始めました。1日およそ100食、合計1860人に届けたといいます。

「100食一気に作るというのは今までなかったことなんですね。なんで、未知数な状態で従業員も正直疲れてたんですけど。その時に、『考えてみてよ、確かに僕たち疲れるだけだけど病院では死んでいる人がいて。そこで戦っている人たちと比べたら僕たちは、まだね』と、精神論になりますけど、そういった気持ちがあります」

久保さんがこうしたボランティアを始めたのは、日頃、自分たちの店がいかに地元の人々に支えられているのかを実感したからです。

「本当にコミュニティーの人たちが『サポートするよ』とか、『また来るね』とかおにぎり一個でも買ってくれるお客さま、その時に『開いててくれてありがとう』とか『おいしい料理をありがとう』と言ってくれるお客さま。戻ってきてくれて本当にね。涙もんですよね」

最後に、リポーターのモンゴメリー花子は「こうやってレストランで座って食事をいただくことは本当に特別な感じがします」と、うれしさを噛み締めながら、この店イチオシのつけめんをいただきました。

お客さんにも話を聞きました。「屋外席はいいアイディアです」「4カ月も隔離してたので、外食というだけでなく、外で食べられるのがうれしいわ」「店の安全性を確認するわね。従業員の手袋やマスクは絶対だと思う」と話してくれました。また、「レストランはコミュニティーの要です。そして対面の交流は僕らがニューヨークに住む大きな理由です。人との交流がこの街を素晴らしいものにしているから」と営業再開を喜ぶ声も聞かれました。

屋内での飲食がいつ再開されるのかはまだ分かりませんが、早くそうした日が来るよう、私たちも一人一人が注意し、ウィルスの流行を終息させていくことが大切ですね。
テレビジャパンCLUBのTOPに戻る

PAGE TOP