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マスクを安全に快適に付ける方法や注意点など

08/07/20 21:08 (ET)

今日の特集は、「マスク」についてです。新型コロナウイルスの感染防止のため、バスや電車ではマスク着用が義務化されている、という州も多く、暑い日でも外出時に欠かせないものとなりました。今回は、熱中症のリスクも心配される中、マスクを安全に、快適につける方法や注意点などについてお伝えします。

今年の夏は、例年と比べて全米で気温が高く、記録的な暑さに見舞われています。そんな中でも欠かせないマスク。気を付けなければいけない点や熱中症対策を、ニューヨークのコミュニティーヘルスケアネットワーク(Community Healthcare Network)の内科医、金原聡子(かなはらさとこ)先生にうかがいました。

暑い日にマスクをする上で、注意しなければいけない点について、金原先生は、「熱中症を防ぐこと」だと指摘します。「マスクをすることによって、口の周りの温度が上がり、そのことによって体温、心拍数も上がるため、熱中症のリスクが高くなります。熱中症を防ぐためマスクは通気性の良いものを、自分でつけていて苦しくならないものを選ぶことが大切だと思います」と話してくれました。

また、汗によって顔や肌が荒れててしまうことがあるので、できるだけ内側にコットンを使ったマスクを選ぶのが良いとのこと。「コットンは通気性が良いので暑くなりにくいと思います。もしサージカルマスクを使いたい場合は、布マスクと同じで、汚れたり、濡れたりした場合は新しいものを使うこと。ベストなのは、もし使い捨てマスクならば1日1回は捨てた方がいいと思います」

また、長時間、屋外にいる場合は、替えのマスクを持っていった方が良いとアドバイスします。「汚れたり汗がついてしまった場合、替えのマスクを使うことで、常にきれいなマスクを使って飛沫を抑えることができます」とのことです。

その他に熱中症にならないようにするためには、どんな対策が必要でしょうか。

「自分の体のサインを見逃さないことが大切だと思います」と金原先生。「熱中症になる前に、少しずつ心拍数が上がったり、汗が出たり、クラクラしたりと、初期の状態で少しずつサインを体が出します。その時に、無理をして歩かずに苦しくなる前に止まる。涼しいところで休み、お水を飲む、ということをして熱中症にならないように予防するのが大切だと思います。その時に大切なのが、周りに人がいないことを確認することです。アメリカでは6フィート、2メートル弱くらい他の人と距離が保ってから、マスクを取ることが推奨されています」と教えてくれました。

また、小さい子供がマスクをつける際に、注意しなければいけない点は何でしょうか。それについて金原先生は、「アメリカの小児科学会やCDC(Centers for Disease Control and Prevention)では、2歳以下の子供はマスクをしないようにと勧めております。それはなぜかというと、小さな子供ですと熱中症や暑くなってしまう可能性が高い、また窒息のリスクも高いので、マスクで顔を覆うことによって他の健康に害を及ぼす危険が高いです。苦しくてもなかなか自分でマスクが取れない年齢の子供は外出する時もしないことを勧められています。しかし、まだソーシャルディスタンスも大切なので、人がいるところを避けることも大切だと思います」と話してくれました。

マスクは苦しいので、顔の前面を覆うフェイスシールドを使えばいいのでは、と考える人もいるようですが、フェイスシールドはマスクの代わりになるのでしょうか?

これについて金原先生は、「実は、フェイスシールドはフェイスシールドだけで使うために作られているのではなく、マスクと共に医療従事者が使うために作られています」といいます。「医療行為をしている時に目や口鼻に何か飛ばないようにフェイスシールドは使われていますが、フェイスシールドだけを使っていても、口や鼻の周りは密閉されないので、唾などが飛ぶのを防ぐ機能はそれだけではよくないんです。あとは最近、マスクをしないと入れないお店が増えてきているんですけど、そのような場所はフェイスシールドだけですと、入れてもらえないと思います。『口と鼻をカバーする』が大切なキーポイントだと思います」と話してくれました。

次は、長時間マスクをつけていると暑さがこもったり、マスクの臭いが気になったりするという人のために、マスクの臭いを消して、涼しさを感じられるマスク用スプレーの作り方を、アロマセラピストの桜本リエコさんに教えていただきました。

材料は水(できれば精製水)50ml、レモンのアロマオイル8滴、ペパーミントのアロマオイル2滴です。ボトルに水とアロマオイルを分量どおりに入れるだけです。マスクの外側に、1、2回吹き掛けます。アロマオイルは水に溶けないので、スプレーする前にしっかりと振って、混ぜてからスプレーするようにしてください。

強い香りに過敏な小さい子供用には、オレンジとスペアミントをブレンドします。子供用のスプレーの材料は水(できれば精製水)50ml、スウィートオレンジのアロマオイル8滴、スペアミントのアロマオイル2滴です。

小さなスプレー容器に入れて持ち歩けば、外で気になった時にいつでも使えます。ぜひ試してみてください。
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