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ハワイの春の風物詩「ホノルル・フェスティバル」

03/16/18 21:00 (ET)
Image: ハワイの春の風物詩「ホノルル・フェスティバル」

今回の特集では、2018年3月9日から3日間にわたって開かれた「ホノルルフェスティバル」についてお伝えします。このフェスティバルはハワイの春の風物詩として知られ、日本から多くの観光客が訪れるイベントです。ハワイ・ホノルル市に約13万人が訪れ、大盛況となったイベントの様子をご覧ください。アロハ〜!

 2018年で24回目を迎えたこのフェスティバルは、環太平洋の国々との文化交流を目的としたイベントです。日本からは最も多い143団体、3000人以上がフェスティバルに参加、よさこいや津軽三味線など日本各地の伝統芸能を披露しました。

 ホノルルフェスティバル財団理事長・治福司さんにイベントについてうかがいました。

 「海を越え交流文化、平和への旅、というのがテーマになっています。日本とアメリカ、戦争の歴史が、いつも頭に浮かびます。それをここまで日本とアメリカが関係を改善できたのは、お互いの努力によるものだと思います。我々は民間レベルで草の根で、こういったお祭りをしながら地元の方達と文化交流しながら交流をしていきたいと」

031618-1  伝統芸能などのパフォーマンスの他に、ハワイや日本の文化を紹介する展示も行われました。ハワイの伝統的な手芸のキルト。各県人会のブースは地方の物産や観光資源をアピールしました。日本の縁日を体験できるコーナーは子供たちに大人気でした。来場者に話を聞くと、「日本の文化が学べて楽しいです」「射的と輪投げが楽しかった」「家族で楽しめる、いいお祭りです。同時に日本について学べますしね」と答えてくれました。

 会場では日系人の歴史を振り返る写真展も開かれていました。

 2018年は1868年に日本人がハワイに移住してから、150周年の節目を迎えます。その間に日本政府とハワイ王朝との契約による移民政策も行われ、一時は市民の半数が日系移民で占められていました。

 写真展で日本語ガイドを務める浅沼正和さんは、「日系の人達が、日本からの移民がね、たくさん入ってきたハワイ。その人達の子供産達がアメリカ人として第二次世界大戦の時に戦ったというような歴史です。この150年を記念してそういう紹介をするのはとても良いと思いますし、日本の方もハワイの方も今になると忘れている。また新しい子供達も生まれているわけですから。そういう方にどう伝えていくかということが一番大事なんでしょうね」と話してくれました。

 また、ハワイを訪れる日本人観光客は年間およそ150万人、外国人観光客の2割近くを占め、日本とハワイの結び付きはますます深まっています。浅沼さんは日本人のハワイ旅行 についてもこう話してくれました。

 「日本から見ると一番日本に近い外国なのかなというイメージはあっても、やっぱりハワイも異文化なんだ、異文化の場所なんだという事を知りつつ、ハワイがどうして成り立ってきたのかなと知って頂ければもっと深い意味でのハワイ旅行になると思います」

031618-2  そして最終日、ハワイの夜空を彩ったのが、日本の長岡花火です。新潟県長岡市の花火師3人が2200発の花火を持ち込んで、本場さながらの豪華な花火を再現しました。長岡花火がフェスティバルで打ち上げられるようになったのは2012年。長岡市とホノルル市が姉妹都市になった事がきっかけでした。

 長岡市は、真珠湾攻撃を指揮した山本五十六の故郷です。かつて敵同士だった両市が交流することで友好関係を深め平和に貢献したいという思いが込められています。フィナーレは、長岡を舞台にした大河ドラマ「天地人」のテーマ曲が流れ、華やかにフェスティバルを締めくくりました。

 長岡の花火が生で見られるなんて素晴らしいですね。日本の花火のレベルの高さを改めて実感しました。
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