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ニューヨーク・ファッション・ウィークに参加の日本人デザイナー、タダシ・ショージさんインタビュー

02/16/18 21:00 (ET)
Image: ニューヨーク・ファッション・ウィークに参加の日本人デザイナー、タダシ・ショージさんインタビュー

 2018年2月8〜16日に開かれたニューヨーク・ファッション・ウィーク。今、注目のデザイナーやブランドが勢ぞろいし、秋冬コレクションが披露されました。このファッションショーに参加したのが、ロサンゼルスを拠点に活躍する日本人デザイナー、タダシ・ショージさん。今回はショーの様子とショージさんのインタビューをお送りします。

 "ニューヨーク・ファッション・ウィーク"。パリ・ミラノ・ロンドンと並ぶ世界4大コレクションの一つです。ニューヨークのコレクションは、パリやミラノなどと比べ実用的な服が多いのが特徴です。その初日に登場したのが「TADASHI SHOJI」。「どんなスタイルの女性も美しく見せるドレス」と呼ばれ、着る人を選ばず、誰にでも愛されるデザインが特徴です。

 このブランドを立ち上げたのが、デザイナーのタダシ・ショージさんです。世界中の多くのファンから支持されハリウッドの有名女優や、ミシェル・オバマ前大統領夫人などのセレブリティーもショージさんのドレスを愛用しています。

 ショージさんに今年のニューヨーク・ファッション・ウィークのデザインについて伺いました。

「今度の場合には、#MeTooとか #TimesUpって言って、女性差別や、セクハラとか社会的な差別をされたと言うので、ゴールデングローブ賞なんかでも、イブニングドレスを黒くしたり、みんな目立たないようにしたりする傾向が出てきています。人によってはこういう(派手な)格好をしたからセクハラされたという風な感じが出てきているから、それに対して俺は、女性は自信を持って女性らしさとか自信とかを見せた方がいいと思って。今度はわざとセクシーなドレスを作ったわけ」

021618-1  今回のファッションショーでショージさんは、女性に自信を持って生きてもらうことをテーマに、きらびやかでセクシーなドレスを発表しました。

 ショージさんは、宮城県仙台市生まれ。1973年に渡米し、ロサンゼルスの大学でファッションデザインを学びました。当時、ドレスと言えばどれも高価なものばかり。ショージさんは「良心的な価格で 誰にでも手が届くオシャレなドレスを作りたい」という思いを抱き、1982年に自身のブランドを設立しました。自身のブランドについてショージさんはこう語ります。

 「高いドレスは、いっぱい、いろんな高いファブリック(生地)を使って手の込んだことをやったら、いっぺんに高くなるんだけど、それで手に持って、着てみて、値段を見て、『こんなに安いの?』っていうものを売りたいわけ」

 普通なら1000ドル以上しそうなドレスも、ショージさんがデザインしたものは 400ドル前後から売られています。独自のカッティング技術により、どんな女性の体型にもフィットし、着る人の上品さや女性らしさが際立って見えるのが特徴です。

 「うちはやっぱ、『Every women』『Any women』っていうの。『Any size』『Any age』『Any nationality』、そういうのを考えて、 誰でも美しく見えて、うちのドレスを着たらハッピーになるものを作っているから。(それは)今でも変わりません」

 ショージさんはブランドを育てるとともに、一緒に働く 「人」を育てることを 大切にしていきたいと言います。

021618-2  「うちで働いて10年とか12年、そういう人たちがマネジャー。本当はすごく有能なCEOあたりを入れたら、うちの会社はもっと広がるかかもしれないけど、(人を)育てようと思って。その子たちが育って、俺がリタイアしても、その子たちがやっていけるのならいいんじゃないのかと思って」

 いつの時代も、どんな国でも、女性が自信を持って美しさを表現できるドレスを目指しショージさんは、走り続けます。

 ショージさんのドレスは、シルエットや色使いがとてもきれいです。日本人らしい繊細さを感じました。
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